当時は、プログラムはカセットテープに記録していた。今じゃ考えられないけど、長めのプログラムだと十数分も読み込みに時間がかかったのだ。
カセットでの読み込みはなかなかデリケートで、読み込み最中に部屋の電灯をつけたりしただけで読み込みエラーを引き起こすことがあった。
私の友人はF○-7に市販のゲームを読み込むために、部屋中の電気を消し、息を殺してじっと読み込みを完了するのを待っていて、あと僅かというときに冷蔵庫がブーンとうなり、エラーを起こしてのたうち回っていた。当時はそうやって貴重な時間を無駄にしたユーザが多かったことと思う。
そんな中で、このデータレコーダーはなかなか高性能で、少しくらいの家庭のノイズでは読み込みエラーを起こさなかった。
ちなみに、このシリーズのデータレコーダーは2種類発売されていて、PC-6081(定価12,800円)という普及版のものもあった。
実は、私がお金を払って購入したのは、このPC-6081だったのだが、買ってすぐ故障してしまい、修理に出したら、交換在庫がないということでこのPC-6082になって戻ってきたのだ。実に幸運な出来事であった。