型番PC-6031
ミニフロッピーディスクユニット
定価89,800円

 5インチ(正しくは5.25インチ)のミニフロッピーディスク装置である。ただし、両面倍密が標準であった当時、コストダウンのためであろう、これは片面倍密で、わずか160KBの記憶容量しかなかった。それでも、カセットテープに記録していたことを考えれば雲泥の差がある。
 片面なのをいいことに、両面倍密ディスクを買ってきて、裏表使った人がいると聞いたことがある。残念ながら私はこれを試してみなかったので、本当に問題なく使えたのかどうか、今となっては知る由もない。
 当時、カセットで発売されていたゲームは、まずマシン語ローダーを読み込み、それから本体のをゲームプログラム読み込むというものが多かったため、そのままディスクに落とすことができなかった。
 しかし、おそらくこのディスクユニットがそこそこ売れたためであろう、ディスクに落とす専用のソフトも発売された(確か、「浪人生」とかいう名前だったと思う。そのうちソフトの方で紹介予定)。とはいうものの、32KBを目一杯使っているゲームなどもあり、拡張ベーシックの使うわずかなワークエリアのために使えず、ディスクに落とすことが不可能なものも多かった。
 2台目専用にPC-6032(定価59,800円)も発売されたが、私は現物を見たこともない。
 ちなみに、シリーズの3代目SRの時に3.5インチディスクも発売されたが、こちらは片面倍密倍トラックという特殊な仕様で320KBの記録ができた。PC-6001シリーズにとって、フロッピーは両面とは無縁のものであった。