平成6年度しおり
高さ約15センチ

 前年に巻物などというとんでもない「しおり」を作ってしまったため、さらに奇を衒ったものを作ってしまいました。
 船が難破して無人島にたどり着き、一縷の望みを託して救助のメッセージを書いた手紙を空き瓶に入れて流す……そんなモチーフ(どんな(^_^;))の「しおり」です。
 ビンは当時新発売だった「飛び出せ、ベータカロチン……」の「ファイブミニ」。大きすぎず、またシンプルな細身のデザインが気に入って決めました。
 蓋はコルク栓ですが、うまく口径が合うものは見つけられませんでした。そこでやや小さめのコルク栓を買ってきて、これにコルクシートを巻いて大きさを調整しました。
 中に入れる紙は新聞紙をイメージしてDTPソフトで作成しました。もちろん記事には「しおり」らしく行き先や持ち物の事なども書かれています。ただ、新聞風にしては裏は真っ白で、そこに手書きで遭難者が書き殴ったという設定のものが書かれていたりします。
平成6年度しおり  また、写真ではわかりにくいと思いますが、ビンに巻かれたラベルにも仕掛けがあって、紙の裏側にも文字が印刷されています。しかし、ビンの透明部分を通してしか読めず、しかもビンの湾曲で判読は困難です。全部読もうとするとイライラすること間違いなしという「たわけモノ」です。
 些細な苦労としては、中に入れる砂もありました。その辺の外で採取できる土を入れるのはちょっと衛生的に抵抗があり、かといってわざわざ海岸まで行って砂を取ってくるのも大変です。幸い熱帯魚用の焼いた砂というものがあり、これを使いました。ただ、これを紙漏斗でビンに入れている図はちょっと危ないです。シルエットクイズなら「火炎瓶を作っているところ」でしょう(^_^;)。