杢琴舘聞集第6号
杢琴舘聞集第6号
A5版68頁
1992年11月21日発行

 杢琴舘聞集も第6号まできたので、今までとは違った試みに挑戦してみました。なんとか、音の出る本はできないだろうかと。これが間違いの元でした。

収録作品について

 収録作品は、エッセイ1作品と小説3作品。その中には、「オルゴールの町」シリーズの新作「オルゴールの町から」もありましたが、今までとは異なり、完結しておらず、前編のみの収録となってしまいました。

製本の苦労話

 表紙を厚くすることで、そこに何か入れて、振ったら音がするだろうということで、まず今まで厚紙を使っていた中紙に段ボールを使用。数ヶ所を丸くくり抜きました。
 しかし、なかなか振って音がするいい素材が見つかりませんでした。あちこちの文房具店、ホームセンターなどを巡って、結局車の消臭に使う色の付いた粒を入れてみることにしました。
 予定通り、振るとカシャカシャと音がしましたし、レモンライムなどの匂いもするというオマケつきでしたが、段ボールの表紙は厚すぎて、見栄えは良いものではありませんでした。製本方法の基本は、第4号と全く同じだったんですけど。